DHstyle 8月
インプラント治療に必要な知識④ ーまとめー
この号でお伝えしたかったことは...
歯に伝わる力について考える事の大切さです。
インプラントを考える際には、必ず歯を失った原因について考えることが必要です。
歯を失う原因には、感染と力が考えられます。もし力のリスクがある場合は、咬合的リスクを十分考慮してインプラントを考える必要があるのです。
メンテナンスに際しても、力の要素を考えることは大切です。
治療結果の結果を長期的に得るためには、何を考えなければ成らないのでしょうか?
長期的な安定に咬合による力の要素が関係しているのなら、良好なメンテナンスとは、治療計画立案の時すでに考えら得ていなければならないことになります。
すなわち、治療が終わってからメンテナンスが始まるのではなく、治療を考える時点で、メンテナンスのことを考えていなければならないのです。
日常の臨床の中で目の前の症例が、どうして現在の口腔内になったのか、原因を考える習慣を付けることは、臨床の実力を養う大切なステップです。
さあ!あしたから患者さんの口腔内を見る目が変わりますネ...(^_^)v
8月号のポイント
インプラントを埋入するに至った欠損の原因について考察してみましょう。
・なぜ欠損が起きたのでしょうか?
抜歯の原因で最も多いのは、歯周病。
歯周病の既往歴のある患者は、インプラント周囲骨の吸収が優位に高く、インプラント失敗率が高い。
→インプラント治療を行う前に、少なくとも歯周病の治療は終了させる必要がある。
・咬合圧の関与を考察しましょう。
歯を失う原因の3番目、破折、これはインプラントの失敗の原因、力に繋がる。
力で最も問題なのはパラファンクション(口腔悪習癖)を有する患者。
→咬合圧を平均値で考察すると、睡眠時のブラキシズム(歯ぎしり)は咀嚼時より約20倍高い。
病的なこととして挙げられるのは、咬合性外傷(過度の咬合力による付着器官や歯の損傷)。
・長期的な咬合安定に必要な3つの圧
機能圧
生体圧
異常機能圧
・欠損の原因の検証項目は?
感染と力に関連する全てです。
→感染は、歯内療法の由来と歯周治療由来に関連することを抽出する。
→力は、咬合由来に対してのリスクを抽出する。
*治療計画を考察するときに現在の年齢と平均寿命も考慮することが必要です。
欠損になった原因を考えよう!
咀嚼とブラキシズムの咬合性の比較
咬合を知る
長期的な咬合の安定。3つの圧が鍵になる
インプラントの治療を成功に導く為には、なぜ欠損が起きたのかを症例ごとに検証し、
天然歯よりも慎重な治療計画を考える必要があります。
原因を知らずに治療計画を考察しても、予知性の高い医療結果は獲得できません。
わからない、こんなはずでは...とならないように、しっかり原因を考察しましょう!
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