DHstyle 4月
伝わる検査結果書類の作り方② ーまとめー
この号でお伝えしたかったことは...
患者さんに現状を理解してもらうこと、そして私たちの考えた治療計画に同意してもらうためには、専門知識をベースとした、コミュニケーション能力が必要なことはお話ししてきました。
そして前号にコミュニケーションを円滑に行うための道具として役に立つ所見の作り方を紹介しました。
現在、良質な歯科治療を患者さんに提供しようとする場合、時間と費用が必要なことは歯科関係者なら皆さんもご存じだと思います。
なぜ、現在の状態になってしまったか、そしてどうすれば良いかを時間をかけてお話しする事で、治療の方向性を見つけてゆくことが出来ます。
患者さんと話をするときには、伝えるのではなく、理解してもらうことが必要です。
理解を手助けする、検査結果の所見作りは、コミュニケーションのきっかけ作りにはとっても役立ちます。
そして何よりも、問題点を歯科医師と話し合い、レポートとしてまとめる一連のステップは、歯科衛生士としてのスキルアップには最適なトレーニングとなります。
歯科治療全体を理解し、広い視野で治療全般に関わることは、これからの歯科衛生士に必要なスキルとなるでしょう。
4月号は所見作りのマニュアルになればと思って書きました。
ページ下のリンクに紙面の都合で載せきれなかったマニュアルのリンクがありますので、そちらもぜひご覧下さいね。
4月号のポイント
・検査結果書類(所見)の作成は、診る目を養うチャンスです!
患者カルテ
診断用模型
チャート記入した書類
X線写真
Keynoteで編集した画像
資料を揃えて問題点を書き出してみましょう。
・パソコンを駆使してみましょう!
現在、便利なパソコンソフトがたくさんあります。
仕事の幅を広げるために使いこなせるようチャレンジしてみましょう。
所見作成に必要な資料
*画像はクリックで拡大表示されます。
オルソパントモX線写真をみながら、症例ごとに何が問題なのかを人前で話すことは、診る目と伝え方のトレーニングになる。
アンテリアジグを用いて中心位の咬合採得した記録をもとに作製された診断用模型
アンテリアジグと咬合採得した記録を外し、早期接触を確認
7/7|に早期接触が認められる
当院の所見書類の変遷
*画像はクリックで拡大表されます。
illustratorで作成した患者所見
思い通りに絵を描くため、illustratorで作成した患者所見。患者の評判は手書きよりもよいのだが、所見作成に長時間の労力が費やされた。この経験は後にパソコンで絵を描くきっかけとなった。
Keynoteで作成した患者所見(一部)
口腔内写真とX線写真に伝えたいことを直接記載することによって、「伝わる検査結果書類」が完成した。
パソコンを活用して作成した書類の例
*画像はクリックで拡大表示されます。
Keynoteで作成した治療計画書(イラストはillustrator)
治療計画の説明時にイラスト入りの治療計画書を作成している(下)。インプラント治療を視覚的に表現することで、患者の理解度が向上する。また、コメントを記載することで、患者と説明者だけでなく、スタッフ全員で情報を共有できる。
Keynoteで作成したCT撮影時のマニュアル
簡単なイラストも描けるKeynoteは、現在最も活用しているアプリケーション。

必見!
Keynoteによる所見作成方法詳細(全7ページ)はこちらをクリック
紙面の都合で掲載出来なかった制作マニュアル公開します。
この通りやれば、絶対に作れます!
質問がある方は..
DHstyleを読んで解らないことや質問がある方は
東京ステーション歯科クリニックまでどうぞ...m(_ _)m
また、フェイスブックのIDをお持ちの方は
各ページに設定した、フェイスブックのコメント覧からの
質問も歓迎です...!
当ホームページに掲載されている画像・イラストは
当院にて制作したものであり著作権は当院にあります。
画像・イラストを無許可で転載・転用することは固く禁止させて頂いております。
東京インプラントセンター |
インプラントって何? |
東京ステーション歯科クリニック |